参考資料 : アメリカの特別支援教育

主な発達障害の一覧です。 発達障害の兆候が見られたら、特別支援指導員、医師、カウンセラー、セラピストなど、発達障害をしっかり認識している専門家に相談して正しく診断を受けることが大切です。 また対処方法、治療方法も個人により異なるため専門家にご相談ください。

広汎性発達障害 Pervasive Developmental Disorder; PDD

広汎性発達障害は、脳機能の問題により、コミュニケーションスキルや言語スキル、社会性に支障がある障害です。 この障害の特徴として、興味の範囲が限定されていること、何かに対して強いこだわりを持っているということも挙げられます。 広汎性発達障害の中にも細かい分類があり、知的障害をともなうものとともなわないものに分けられます。

広汎性発達障害の種類

自閉症(Autism)

自閉症を持つ子供は、基本的には3歳頃までにその症状があらわれます。 他人に興味を持たないこと、コミュニケーション能力の問題、興味範囲が限定されていることが特徴です。

レット症候群(Rett Syndrome)
レット症候群は、女児による発生率が高く、生後6ヶ月から1歳6ヶ月の間に発症します。 知能、言語また運動能力の発達が遅れ、手をもむような動作やたたくような動作、手を口にいれるような動作を繰り返すことが特徴です。
小児期崩壊性障害(Childhood Disintegrative Disorder; CDD)

小児期崩壊性障害を持つ子供は、生後2歳までは正常な発達をします。 しかし、3歳から10歳までの間に徐々に症状がでてきます。 発症後に発症前にできていた技能ができなくなることが小児期崩壊性障害の特徴です。 例えば、以前までは問題なく言葉を話すことができていた子供が、発症後に言葉を話すことができなくなったりします。

高機能自閉症(High-functioning Autism)
自閉症スペクトラムの中でも知的障害が見られないものが高機能自閉症です。 知能は平均的もしくはそれ以上で、主にソーシャルスキルに問題があります。 これに対し、アスペルガー症候群は言語の遅れが見られず、高機能自閉症より軽い症状が見られます。